ぜひ、一度ご相談ください。
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月経異常(月経痛・月経不順)・PMS
毎月訪れる女性のお悩み。おひとりで悩まずご相談ください。
PMSは、低用量ピルや漢方以外に、ホルモン療法という選択肢があります。
毎月やってくる月経痛(生理痛)や腰のだるさは、女性にとって大きなお悩みのひとつだと思います。個人差が大きいことや「病気ではないから」といった理由で我慢してしまう方も多いのではないでしょうか。月経痛は、病気が隠れている場合もあります。我慢をせずご相談ください。月経痛の原因は様々ですが、症状にあわせた治療で軽くすることができます。また、子宮内膜症や子宮筋腫など病気のサインであることもあります。月経痛で寝込んでしまうことがある方、レバーのような塊が出る方、出血量が非常に多い方、一度、受診をおすすめいたします。
保険適応の低用量ピル、黄体ホルモン療法(ディナゲスト、ジエノゲスト)またはミレーナ(子宮内器具)の扱いもございます。
低用量ピル、黄体ホルモン療法は、ティーンエイジャーの方でもお使いいただくことが可能です。
無理なダイエットによる栄養不足や心理的なストレスが引き金となり、月経が全くない、2-3か月に1度しかないという若い女性が増えています。月経不順が長く続くと、将来的に不妊の原因となったり、子宮体がんのリスクを増加させたりと様々な問題を引き起こすことがあります。正常な月経周期は、月経の開始から、次の月経が始まるまでの期間が25-38日です。この範囲を外れることが数か月続くようであれば、月経不順の心配があります。月経不順には様々なタイプがあり、月経が止まってしまう無月経、月経周期が2-3か月と長い稀発月経、逆に月経周期が短く月に2-3回も月経がある頻発月経などがあります。血液検査によるホルモン異常のチェックや、超音波検査による子宮や卵巣の確認を行い、原因にあわせた治療を行います。将来的な不妊の原因、子宮体がんリスクの増加といった問題以外に、卵巣の病気が隠れていることもあります。お早めにご相談ください。ティーンエイジャーの方は、お母さまからのご相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
低用量ピルや漢方以外に、サプリメント療法やホルモン療法という選択肢もご提案できます。PMSとは、「月経前3-10日前から続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないしは消失するもの」と定義されています。PMSの症状は多岐にわたり、300種類もあると言われます。以下は、その一例です。
月経前に何かしらの不調を抱えている方が多いにもかかわらず、PMSの治療は婦人科治療の中でも難しい治療と感じている医師も多いのが現状かと思います。何故なら、特定の投薬や治療によってPMSが治る、という方程式がないからです。
偏頭痛が出る方には鎮痛剤を、うつ症状が出る方には抗うつ剤をというように対症療法(症状を抑えられるが根本治療ではない)を行うクリニックも少なくありません。
特にPMSが多い20代の方は、避妊への関心が高い年代でもあります。このような場合、低用量ピルの服用をお試しいただいてはいかがでしょう。低用量ピルの服用により、ホルモンの急激な変化が起こりづらくなり安定するため、PMS症状が落ち着く方がいらっしゃいます。生理前の肌荒れやニキビも、低用量ピルの継続的な服用により、改善する例が多く見られます。その他の治療には、サプリメント療法、漢方治療、黄体ホルモン治療、プラセンタ治療などをご提案できます。
30代後半から40代前半(プレ更年期の年代)の方は、女性ホルモンが優位となり、黄体ホルモンが相対的に少なくなる傾向があります。日本では、黄体ホルモン分泌がPMSの諸悪の根源のように思われがちですが、欧米では、女性ホルモンが優位になることによる黄体ホルモンの相対的な低下の影響によって、PMS症状が強くなると言われています。
40代の方は低用量ピル治療に代わり、漢方治療、黄体ホルモン治療、プラセンタ治療などがお勧めです。
当院では、患者さまの症状に応じて、以下の治療薬を使用しています。
月経痛やPMS、体質に合わせた調整を行い、自然な改善を目指す治療です。
月経困難症やPMS、月経周期の調整に使用されます。
※保険適用のLEP製剤は、ドロエチ錠・ヤーズ配合錠・ヤーズフレックス錠を院内にてご用意しております。その他のお薬は院外処方にて対応いたします。
子宮内膜症および月経困難症の治療薬です。子宮内膜の増殖を抑え、痛みや出血を軽減し、病状の進行を抑える効果があります。
ジエノゲスト(先発品名:ディナゲスト)は、月経にともなう痛みや不調をやわらげる女性ホルモン(黄体ホルモン)製剤です。
このお薬は、子宮内膜症や月経困難症、PMS(月経前症候群)やに対して処方され、子宮内膜の増殖を抑えることでホルモン変動による症状を軽減します。現在ではジェネリック医薬品も登場し、費用負担も軽減されています。
子宮内膜症(器質性月経困難症)
→ 生理痛の軽減、病変の進行抑制
機能性月経困難症(検査で異常がないが痛みが強い方)
→ 生理痛・出血量の緩和
PMS・PMDD(月経前のイライラ、気分の落ち込みなど)
→ 排卵を抑制し、ホルモン変動を穏やかにして症状を和らげます
1日2回(朝・夕)に分けて、毎日継続して服用します。飲み忘れを防ぎ、一定の効果を保つため、決まった時間に服用することが大切です。
機能性月経困難症・PMSなど軽度な症状
→ ジエノゲスト0.5mg錠 を1日2回
器質性月経困難症・子宮内膜症
→ ジエノゲスト1mg錠(先発名ディナゲスト1mg)を1日2回
症状や目的に応じて、医師が適切な用量を判断します。
3割負担時の自己負担額・30日分
ジエノゲスト0.5mg (ジェネリック) |
約800円 |
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ジエノゲスト1mg (ジェネリック) |
約1,000円 |
ディナゲスト1mg (先発品) |
約3,000円 |
不正出血、頭痛、乳房の張り、ニキビ、気分の変動、倦怠感などが報告されています。多くは時間とともに軽減しますが、症状が強い場合は医師にご相談ください。
ジエノゲストはエストロゲンを含まないため、血栓症のリスクが比較的低いことが特徴です。以下のような血栓リスクが高いとされる方にも使用が検討できます。
ジエノゲスト(ディナゲスト)は排卵を抑制する作用がありますが、避妊効果を保証するものではありません。
将来的に妊娠を希望される場合、服用を中止すれば排卵が回復し、妊娠が可能となります。また、子宮内膜症と診断されている方にとっては、妊娠しやすい状態を保つために、妊娠を望まない期間中はジエノゲストの継続使用が有効です。
妊娠を計画される際は、医師と相談のうえ、適切なタイミングで服用を中止し、妊娠に向けた準備を進めることをおすすめします。
月経やホルモンにまつわる不調は、我慢せず治療できる時代です。
当院では、患者さまの症状やライフステージに応じて、最適な治療をご提案しています。お気軽にご相談ください。
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